原田マハの小説、ジェーン・スーのコラム、星野源のエッセイ。オモハラのバリスタが選ぶ「私の1冊と1杯」ダイジェスト
この冬、あたたかいドリンクと一緒に楽しみたい1冊を表参道・原宿のバリスタたちがチョイス。
ー選んだ人ー
dotcom space Tokyo
ヘッドバリスタ・岩村 汐遠さん
岩村 汐遠(いわむら しえん)/William:大阪出身。大阪ではイタリアンレストランに勤めており、そこから本格的にコーヒーにのめり込む。コーヒーをより深く探求するべく上京、バリスタに転身した。もともとコーヒーを学ぶ際、参考にしていた人がdotcom space Tokyo出身で、タイミングよく求人を見つけたことから縁を感じ応募。今ではヘッドバリスタとして腕を奮う。趣味は料理とコーヒーと読書。
岩村さんが選んだ1冊:フィルム/小山薫堂(講談社文庫)
本屋でタイトルと表紙だけで1冊選び、喫茶店でゆっくりコーヒーを飲みながら読み切ると語る、読書家の岩村さん。この本も、まさにそうやって出会った1冊だという。本作は短編集で「スプーン」という一編が特にお気に入りだそう。
岩村さんが選ぶ1杯:エスプレッソ
「スプーン」は、エスプレッソには絶対に砂糖を入れずに飲む「波多野」と、いつも砂糖を入れる彼女による物語。岩村さんは「タイトルに沿って、スプーンに砂糖を山盛りいれて飲んでみてほしいです」と笑顔で話してくれた。
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【私の1冊と1杯】dotcom space Tokyo(ドットコムスペース トーキョー):エスプレッソが飲みたくなる短編
ー選んだ人ー
rag & bone coffee
スタッフ・ 安井 佑太さん
安井 佑太(やすい ゆうた):サッカーの名門高校出身で、大学もスポーツ分野に関わる学部に進むも、自身の進路と生き方に疑問を抱く。悩んだ末に心機一転、大学を辞め、2023年9月からrag & bone coffeeのスタッフとして働くフレッシュマン。オフの日もコーヒー屋を巡るのが好きで、近隣の表参道・原宿エリアから県外までさまざまなバリスタ、カフェスタッフと親交がある。好物はラーメン。表参道・原宿のラーメンを物色中。
安井さんが選んだ1冊:よみがえる変態/星野 源(文春文庫)
安井さんのターニングポイントになった1冊。くも膜下出血で死の淵をさまよった星野源さんの、闘病から復帰までを赤裸々に綴っているエッセイだ。謎の説得力がある星野源の言葉たちは、学生時代の安井さんの背中を強く押してくれたという。
安井さんが選ぶ1杯:ホットラテ
飲んだ瞬間にほっとするおいしさが広がる、定番のホットラテ。rag & bone coffeeでメニューに悩んだら、とりあえずホットラテを頼んでおけば間違いないだろう。
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【私の1冊と1杯】rag & bone coffee(ラグ & ボーン コーヒー):迷ったときに背中を押してくれた星野源のエッセイ
ー選んだ人ー
BAGGAGE CAFE MARKET
スタッフ・二瓶 那菜さん
二瓶 那菜(にへい なな):大手のカフェ系飲食チェーン勤務を経て、BAGGAGE CAFE MARKETオーナー・竹内隆平さんと知り合う。その人柄と店の雰囲気に惹かれ、よりお客さんとコミュニケーションを取れる環境を求めてBAGGAGEの一員に。これまで培ったスキルと持ち前のセンスを活かし、2023年11月にオープンしたBAGGAGEの新店舗「PORT tomigaya」の店長に抜擢された。趣味はスポーツ観戦と洋服を買うこと。
二瓶さんが選んだ1冊:貴様いつまで女子でいるつもりだ問題/ジェーン・スー(幻冬舎文庫)
“未婚のプロ”と自ら豪語するジェーン・スーさんによる、女性にまつわるさまざまなことがらについて書かれているエッセイ。二瓶さんは友人からジェーン・スーさんのラジオもセットで薦められ、彼女の言葉のチョイスや曖昧な感情を言語化してくれるところにハマってしまったそう。
二瓶さんが選ぶ1杯:ホットカフェラテ
ジェーン・スーさんの文章のようなキレ味と安定感が楽しめる、BAGGAGEのオリジナルブレンド豆を使ったエスプレッソのラテ。グレープのようなフレッシュな果実味と、チョコレートのような味わいもあるバランスの良い中煎りに焙煎されている。
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【私の1冊と1杯】BAGGAGE CAFE MARKET(バゲージ カフェ マーケット):読むとスッキリする、ジェーン・スーのコラム本
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LOTUS、CHOP COFFEE CAT STREET、LATTEST HARAJUKUが選ぶ1冊と1杯