写真がつなぐ、街と人のコミュニケーション

1990年代のキャットストリート(JANNU-2 佐山学さん提供/禁転載)
このプロジェクトが提供するのは、単なるノスタルジーだけではない。地元の人々にとっては失われた過去を思い出す貴重な機会であり、街に遊びに来る人々にとっては、今とは異なる街の姿を知る新鮮な体験となる。また、世代を超えたコミュニケーションの場としても機能することを目指していく。
若い世代が「昔はこんなだったんだ」と驚き、年配の世代が「この場所にはこんな思い出があった」と語り合う。そんな交流がデジタル領域だけでなく、フィジカルで生まれることを期待したい。
実際に街の人たちに話を聞いて思うのは、この街が「撮りたい街」であるとともに「語りたい街」でもあるということだ。後世に語り継ぎ、残したいというほどの強い思いはなかったとしても、昨日のことのように当時について話してしてくれる人は多い。「みんなのフォトアルバム」ページに掲載した写真に、ちょっとしたエピソードを添えることで、何気ない一枚がより深く広く立体的に街の姿を浮かび上がらせてくれるだろう。

1970年代、神宮前4丁目側のキャットストリート。今と全く異なる雰囲気がよくわかる。当時は遊具がたくさん設置されていたという。(認定NPO法人ADRA Japan・渡辺千里さん提供/禁転載)
この写真とエピソード集めのプロセスは、地域の商店や個人、企業、ブランド、さらには商店会まで、まさに草の根的に進行中。写真は歴史的に貴重なものから、家族での一コマのようなパーソナルなものまで幅広く募っている。すでに写真を集め始め、少しづづ編集部に写真とエピソードが集まり始めている。とはいえ、道のりは険しく、まだまだ足りないというのが本当のところ。どんな写真であれ、「表参道・原宿の昔の写真、あるよ!」という方には、ぜひご連絡をいただきたい。
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