人生に一つ、この街で働いた経験を 「街の求人」を始めた理由
「街」を切り口とした求人情報「街の求人」を2025年10月にローンチした。掲載・応募ともに集まってきており、採用者数に達した店舗もあるなど、おかげさまで好評をいただいている。
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引き続き、掲載企業・店舗を募集中だが、あらためてこの「街の求人」を始めた理由、そして編集部からのSTATEMENTとして、この街で働くということがどういうことなのか。実体験をもとに、文章として記したのでお届けしたい。
Chapter 1:この街で「働いたことがある人」「まだ働いてない人」
Chapter 2:“働く”にはコスパが良い街
Chapter 3:きっかけが“街”でもいい
Chapter 4:憧れを日常にする街
Chapter 5:迷ったら行け!が正解
Chapter 6:やっぱり、この街は特別だ
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この街で「働いたことがある人」「まだ働いてない人」

少し大げさかもしれないけれど、 表参道・原宿で「働いたことがある人」と「そうでない人」では、街を見る視点と深度が違うというのは確かだと、実際にこの街で働いてみて思う。ファッション、デザイン、アート、カルチャー。街自体の本質が時代とともに変容しているとはいえ、さまざまな分野の最前線が交わるこのエリアは日本の中でも数少ない“街自体がブランド”として成立する場所のひとつだろう。
海外で言えば、ファッションのアントワープやパリ、音楽ならニューヨークにロンドン、エンジニアのシリコンバレーのようなものだろうか。 大きく括れば“東京”となるのだろうが、この街には“トレンド”という点においてそれぐらいのインパクトと熱量がある。
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“働く”にはコスパが良い街

街と関わる方法はいろいろあるけれど、 「働く」というのは、その中でも一番“現場のリアル”を感じられる接点だと思う。編集部が定義する、人が街と関わる三大要素「遊ぶ」・「住む(拠点を置く)」・「働く」の中において、「働く」ことは「住む」ことよりもハードルが高くなく、なおかつ深い関わり方ができると考えている。
賃金を得られる上に、遊びに来ていた時とは全く違う情報や感覚を受けとれる。表参道・原宿に住んでいて、さらに働いている人は紛れもなく最強だけれど、間違いなく「働く」ことは「住む」よりもコスパがよく、一石二鳥のお得感があるアクションコマンドだ。
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きっかけが“街”でもいい

筆者自身、初めて原宿に来たのは14歳の夏。雑誌で見ていた裏原ブームに憧れて、田舎から電車を乗り継ぎ、少ない小遣いを握りしめてやって来た。
A BATHING APE®の「BAPEXCLUSIVE®」に初めて入ったときの衝撃は今でも忘れられない。Tシャツ1枚が5,800円(か、6,800円)。棚やラックにほとんど服はおいていないし、あっても1型に1枚。ロードサイドの量販店で大量に平積みされた2000円のTシャツを買っていた自分にとってはまさしくカルチャーショック!
田舎では見たことのない光景と価格に“世界が違う”と感じた。もちろん良い意味で。マジでスゲーって感じ。今でこそ、地方都市の体験も良いと思えることもあるけど、当時の拗らせた田舎の14歳にとっては劇薬である。
それから大人になっても、買い物も遊びも、気づけば表参道・原宿が目的地だった。そんな街でまさか自分が働くとは思っていなかったけれど、ローカルメディア「OMOHARAREAL」と出会い、この街を“ローカルと定義するのは面白い”と思ったのがすべての始まり。つまり、働いてみよう!と思ったきっかけは“場所”=“街”の要因が強く、そこにある“思い出”に背中を押されたのだ。
表参道・原宿という“街自体がブランド”として成立している場所だけに、この街の魅力に惹きつけられた、魅力的な企業・ブランド・店舗も集まっている。だからこそ、ここでは一般的な【①何をするか→②どこで働くか】という順番の求人探しだけではなく【①どこで働くか → ②何をするか】という逆転の発想の求人探しも可能となる。
街そのものに圧倒的な吸引力と可能性があるから、働く側がまず“場所”を選ぶという選択が成立するのだ。そんな懐の深い街、他にはない。そして、この街に集まる企業やブランドもまた、街に惹かれて訪れる人々のポテンシャルに期待しているはず。場所を起点にキャリアを選べる稀有な環境が、この街には揃っていると言っていいだろう。
Chapter 4>>
憧れを日常にする街

そして実際に働いてみると、遊びで来ていたときとは街の見え方がまったく違う。 ショップスタッフ、クリエイター、地元に住む人、 レセプションやイベントで顔を合わせる人たち。関わる人の数が増えるほどに、街の輪郭がどんどん鮮明になっていく。
毎日通っていると、広告が張り替えられる瞬間や、新しいお店がオープンするタイミングにも立ち会える。 “街が動いている”ことを、リアルタイムで感じられるのがこのエリアの面白さだ。
表参道・原宿で働くということは、街の一部として日常を過ごすということ。ただの通勤エリアではなく、自分の感性を育ててくれる“フィールド”になる。いつしか憧れは日常になっていく。それはそれで寂しいと思うかもしれないが、心配はご無用。外から見て特別だった場所もその頃には、新たな視点を街の中から見つけているはず。そして着実に自分の成長を実感できるはずだ。
Chapter 5>>
迷ったら行け!が正解

もちろん、表参道・原宿で働くことだけで、すべてうまくいくほど単純ではない。忙しさやプレッシャーを感じることもあるだろう。でも、そこで過ごした時間や得た経験は、後になって確実に自分の糧になる。
筆者の知り合いのデザイナーも、かつて青山で働いていた頃をこう話していた。 「大変だったけど、あの頃があったから今の自分がある」と。“表参道で働いていた”“原宿で働いていた”という経験は、どんなキャリアにすらも負けない自信になる。たとえ短い期間でも、この街で過ごした時間がきっとあなたの視点や感性を変えてくれるはずだ。
まずはアルバイトでも、契約社員でも 働き方の形は人それぞれフィットするものを選べば良いと思う。大事なのは、自分の手でこの街の“リアル”を感じること。
仕事を通して、街と関わり、人と出会い、 その中で自分の“好き”を見つけていく。その一方で “やりたくないこと”も明確になっていくだろう。
表参道・原宿で働くことは、キャリアのためだけじゃなく、 自分の人生の視点を広げ、豊かにしていく手段なのだ。それだけの特別な材料は、街の中にあふれかえるほどあるのだから。
Chapter 6>>
やっぱり この街は特別だ

「表参道・原宿で働いてみたい」その気持ちがあるなら、今がそのタイミング。外から眺めても華やかで魅力的だが、実際に中に飛び込み、働くことでこその魅力がある。
わかりやすく例を挙げるなら、当たり前に目に入る表参道のケヤキ並木。春は鮮やかに新緑が湧き上がり、夏は力強く生い茂った葉が影と木漏れ日を沿道にもたらす。秋には燃えるような紅葉が色気を漂わせ、冬はイルミネーションが街を照らす。断片的な変化ではなく、グラデーションのように日々移り変わっていく様子が感じられることで、街の四季、その営みをよりリアルに受け取ることができる。
自然のものとは対極に、ショップのウィンドウや屋外広告、ポップアップショップなど、昨日にはなかったものがまるでもともとあったかのような存在感で突如、街の景色として現れる。そのコントラストも含め、表参道・原宿ならではの“街の呼吸”。
通い慣れてくると、歩いている道すら自覚的になってくるはずだ。表参道、キャットストリート、明治通りや青山通り、骨董通りに、みゆき通り、通りやエリアごとの雰囲気が掴めてくるだろう。
この街は関わり方によって顔を変え、解像度が高まっていく。遊びに訪れる“点”としても素晴らしい体験をもたらしてくれるが、それが日常の“線”になることで見えてくる、特別な景色が間違いなくある。
自分にとってはそうだったし、今もそう。きっとその経験が、人生に彩りと豊かさを与え、苦難や課題を克服しながら、見る目や感性、スキルを養ってくれる。未来で振り返ったときに、その真価は発揮されるのだ。
筆者の知る、表参道・原宿の先輩たちは口を揃えて言う。例えば、表参道・原宿の大先輩(むしろ先生)空間プロデューサーの山本宇一さんいわく「表参道・原宿にいるなら、まずは楽しまないとね」。と。OMOHARAREALの「街の求人」が、 あなたとこの街をつなぐ最初の一歩になればと思う。
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Text:Tomohisa Mochizuki
Photo:OMOHARAREAL編集部



























