Chapter 3>>
きっかけが“街”でもいい

筆者自身、初めて原宿に来たのは14歳の夏。雑誌で見ていた裏原ブームに憧れて、田舎から電車を乗り継ぎ、少ない小遣いを握りしめてやって来た。
A BATHING APE®の「BAPEXCLUSIVE®」に初めて入ったときの衝撃は今でも忘れられない。Tシャツ1枚が5,800円(か、6,800円)。棚やラックにほとんど服はおいていないし、あっても1型に1枚。ロードサイドの量販店で大量に平積みされた2000円のTシャツを買っていた自分にとってはまさしくカルチャーショック!
田舎では見たことのない光景と価格に“世界が違う”と感じた。もちろん良い意味で。マジでスゲーって感じ。今でこそ、地方都市の体験も良いと思えることもあるけど、当時の拗らせた田舎の14歳にとっては劇薬である。
それから大人になっても、買い物も遊びも、気づけば表参道・原宿が目的地だった。そんな街でまさか自分が働くとは思っていなかったけれど、ローカルメディア「OMOHARAREAL」と出会い、この街を“ローカルと定義するのは面白い”と思ったのがすべての始まり。つまり、働いてみよう!と思ったきっかけは“場所”=“街”の要因が強く、そこにある“思い出”に背中を押されたのだ。
表参道・原宿という“街自体がブランド”として成立している場所だけに、この街の魅力に惹きつけられた、魅力的な企業・ブランド・店舗も集まっている。だからこそ、ここでは一般的な【①何をするか→②どこで働くか】という順番の求人探しだけではなく【①どこで働くか → ②何をするか】という逆転の発想の求人探しも可能となる。
街そのものに圧倒的な吸引力と可能性があるから、働く側がまず“場所”を選ぶという選択が成立するのだ。そんな懐の深い街、他にはない。そして、この街に集まる企業やブランドもまた、街に惹かれて訪れる人々のポテンシャルに期待しているはず。場所を起点にキャリアを選べる稀有な環境が、この街には揃っていると言っていいだろう。
Chapter 4>>
憧れを日常にする街

そして実際に働いてみると、遊びで来ていたときとは街の見え方がまったく違う。 ショップスタッフ、クリエイター、地元に住む人、 レセプションやイベントで顔を合わせる人たち。関わる人の数が増えるほどに、街の輪郭がどんどん鮮明になっていく。
毎日通っていると、広告が張り替えられる瞬間や、新しいお店がオープンするタイミングにも立ち会える。 “街が動いている”ことを、リアルタイムで感じられるのがこのエリアの面白さだ。
表参道・原宿で働くということは、街の一部として日常を過ごすということ。ただの通勤エリアではなく、自分の感性を育ててくれる“フィールド”になる。いつしか憧れは日常になっていく。それはそれで寂しいと思うかもしれないが、心配はご無用。外から見て特別だった場所もその頃には、新たな視点を街の中から見つけているはず。そして着実に自分の成長を実感できるはずだ。
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迷ったら行け!が正解 /やっぱり、この街は特別だ























