ドジャース・山本由伸が語る「WINNER'S MIND YOSHINOBU YAMAMOTO TALK SHOW」レポート
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2026年1月24日(土)、原宿。寒風吹き抜ける街の喧騒をよそに、NIKE HARAJUKUの店内は異様な熱気に包まれていた。 この日、ワールドシリーズを制覇し、MVPという栄冠を手に母国へ凱旋した山本由伸選手のトークショーが開催された。

本イベントは抽選で当選した方のみ限定のトークイベント。「WINNER’S MIND YOSHINOBU YAMAMOTO TALK SHOW」と銘打たれ「世界的勝者」である山本由伸選手からマインドセットや人生の選択肢に迫る特別なトークが繰り広げられた。
山本選手の過去5年間を見ると、プロ野球時代に所属していたオリックス・バファローズでのリーグ3連覇(2021-2023)と日本一(2022)、侍ジャパンでの五輪(2021)およびWBC(2023)優勝、そしてドジャースでの2024年、2025年のワールドシリーズ連覇と、日米・国際大会すべてで優勝を経験している。
そんな「優勝請負人」の異名を持つ山本選手から原宿で“WINNER'S MIND”を学ぶ!またとない機会のイベントに潜入し、その模様を特別レポート!

目次
①「メンタル強くない」“優勝請負人”山本由伸は NIKE HARAJUKUで何を語った?
②「緊張を作り出すために、準備が大事」山本由伸と言葉の交流
①「メンタル強くない」“優勝請負人”山本由伸は NIKE HARAJUKUで何を語った?
開催は午前9:00〜。8:30の入場受付開始時にはNIKE HARAJUKUにはすでに多くの報道陣、そしてファンが集まっていた!
抽選を幸運にも勝ち取ったファンと、女子学童軟式野球において都内屈指の強豪として知られる「江戸川エンジェルズ」のメンバーが招待された。

なんとイベントの進行は、元・北海道日本ハムファイターズの杉谷 拳士さん!いきなりのサプライズに会場の期待も高まる。

杉谷さんの声とともにみんなの視線の先から現れたのは、世界の頂点を極めてなお、自然体で柔らかな笑みを浮かべる「世界的勝者」山本由伸その人だ!

今回のトークショーの核となったのは、「勝利とは、結果ではなく“選択”である」というテーマ。 メジャーリーグという最高峰の舞台で結果を出し続ける男の口から語られたのは、意外にも華やかな成功体験ではなく、日々の淡々とした、しかし妥協のない「選択」の積み重ねだった。

山本由伸:「僕も自己分析ではメンタルが強い方じゃないんです。登板するときはいつも緊張していますし、でも何も準備していなかったら、やりようがないですよね。緊張を良い方向に活かすために、日々練習や身体のケアを丁寧にひとつひとつ積み重ねて準備しています」

中学時代まで決して体格に恵まれていなかったという山本選手。「自分に何ができるか」を自身に問い続け、前例のない練習方法、身体のケアなど、自分の「選択」を信じて実践し続けてきた結果が“今”につながっていると語った。そのプロセスの一端が明かされるたび、会場全体が静まり返り、言葉を飲み込むような緊張感に包まれた。

かと思えば杉谷さんの絶妙な合いの手に、山本選手自身の笑い声が響く和やかなムードにも。緊張感とリラックス、そのギャップのある空気感も山本選手の魅力と言えるかもしれない。

この日、山本選手と杉谷さんが履いていたシューズはNIKEの新作パフォーマンスシューズ、「NIKE マインド 02」。

ソールの凹凸が足の裏を刺激し、集中力を高めるというもの。山本選手もお気に入りで移動中に欠かせなくなっているアイテムとのこと。

話題はやはり、みなさんの記憶にも新しいであろう、2025年ポストシーズンの死闘。トロント・ブルージェイズとのワールドシリーズの裏側も語られた。先発した第二戦から休養日(トロントからLAへ移動)を挟んでの第三戦。延長18回に及んだ激戦に、“中1日”でブルペンに向かった山本選手の心境はいかなるものだったのか。

山本由伸:「投げることなんて想定していなかったので、朝からコーヒーを飲んでました。その日はケータリングでお寿司屋さんが来てくれる日で、お寿司いただいたりとか、もう全力で応援するだけという感じ。だけど延長14回くらいになって、第五戦に先発するスネル(ブレイク・スネル)と第六戦先発予定の僕しか残っていない。こうなったら『自分が行くしかない』と思って監督に伝えたんですが、その“選択”がチームのためになっているのか、ただのワガママなのか、通訳を挟んでいることもあって、どう捉えられているか不安ではありました」
テレビ画面越しでは伝わらない、臨場感とともに葛藤が伝わってくるエピソードだ。迷いはあれど、どんな場面にも備えているからこそ、その「選択」ができたことは間違いない。そんな山本選手の姿にチームは奮起し、劇的なサヨナラ勝ちを収めたのはご存知の通りだ。そして第七戦では“中0日”登板を果たし歴史に名を残した。

そしてイベントの後半では、招待された「江戸川エンジェルズ」の選手たち、そしてファンから寄せられた質問による質疑応答が行われた。
②「緊張を作り出すために、準備が大事」山本由伸と言葉の交流
憧れの眼差しを向ける少女たちに対し、山本選手が真摯に向き合う姿が印象的だった。最初は江戸川エンジェルズのショートとピッチャーを務める選手の質問から。

質問: 「野球選手を目指したのはいつですか?球速を上げるにはどうしたらいいですか?」
山本由伸:「僕は岡山県の備前市というところで育ったんですけど、地域で野球がさかんだったんです。周りで野球やっている人も多かったし、オリックスの頓宮選手(頓宮裕真)なんかも同じ地域。なので気づいたら野球の道に進んでいるという感じでした。球速を上げるのは難しい課題ですが、今くらいの年齢ならしっかり食べてたくさん寝ることです。“嘘だろ?”と思うかもしれないけど、成長期のみんなにとっては日々の生活が大事。僕も中学、高校時代にもっと寝てたら身長がもっと伸びたかもしれないと本気で思います」
質問者にはなんと山本選手のサインボールを山本選手から直接プレゼント!これには杉谷さんも本気で羨ましがっていた。

質問: 「小さい頃に憧れたスポーツ選手は誰ですか?」
山本由伸:「僕が小学校入るくらいの頃から、プロ野球中継が地上波で放送することが少なくなってしまって。備前市は田舎ということもあって、すごくプロ野球が遠いイメージがありました。だから実際、観客として観に行ったことは数回しかないし、遠い存在でしたね。だから選手というよりは、近所の野球をやっている先輩たちに憧れて、いろいろ吸収していました」

質問: 「プロ野球選手を目指したのはいつですか?」
山本:「小学校の頃の夢はもちろんプロ野球選手。だけど中学に入って、自分のパワーの無さとか体格差など課題に直面するわけです。もともと中学までセカンドをやっていたんですが、高校生からはピッチャー専任として投げるようになりました。ある日、僕が投げるひとつ前の試合の選手を、スカウトの方たちが観に来ていると。そしたら僕の試合もそのスカウトのうちの数名が観てくれていたと監督から聞いたとき、初めて現実的な夢として自分の中で定まった気がします。それが高一の秋ころ。だから冬の練習のモチベーションが全然変わる。運にも恵まれましたね」

質問「メジャーリーグに行っていちばん驚いたことはなんですか?」
山本:「とにかく、すべてのスケールが大きいということ。移動も飛行機が貸切だったり。あとはみんなエネルギーがすごい。練習から何から常に全力で、テンションも高いですし、多分僕がいちばん元気がないかもしれません(笑)。カルチャーショックというか、ちょっと落ち込むくらい。中でもキケ・ヘルナンデスがいちばん元気かもしれません。」

質問:「山本選手は試合前に緊張する時にどうしていますか?」
山本由伸:「試合前はすごく緊張します。逆にその状態を作るというのを大事にしています。それくらい試合に対する意識を高めて集中して、試合に懸ける。備えているからこそ、緊張をアドレナリンに変えて、パフォーマンスにつなげられると思っています」

そのほか、地元岡山の特産品について聞かれると、約1000年の歴史を持つ伝統の焼き物、「備前焼」を挙げた山本選手。自身も地元に帰った際には製作するそうで、集中力も高まるしいいリラクゼーションになっているという。チームメイトである大谷翔平選手にも備前焼を自ら焼いてプレゼントしたそうだ。
いかがだっただろう。明日からの一歩をどう踏み出すか。さまざまな回答に共通するマインドセットとして、彼が提示したのは、特別な魔法ではなく「今日、どの行動を選び、積み重ねていくか」という日常の解像度を上げることの大切さだった。一貫した姿勢と徹底した実践こそが「勝ち」を手にする。まさしく「優勝請負人」たる所以を実感。
約1時間に及んだトークショーも終盤。終始、山本投手の表情には勝負師としての鋭さと、野球を心から楽しむ少年の面影が同居していた。

「勝利」という結果は、あくまで正しい選択を積み重ねた先に現れる副産物に過ぎない。 原宿の地で語られた彼の哲学は、会場を訪れたアスリートたちにとって、明日からの日常を変える大きな指針となったはずだ。集まったオーディエンスは一様に今日“ここに来る選択”をしてよかったと感じたに違いない。NIKE HARAJUKUという昨年9月に移転リニューアルした特別な空間で、山本選手との言葉と意識の一部をひとつに共有できた感慨深い時間となった。

そして、世界一の称号を手にしてもなお、山本選手は明日もまた「勝利につながる選択」を繰り返していくのだろう。いよいよキャンプインも間近に迫る、2026年シーズンも山本選手の活躍を見届けよう!

そして原宿での可能性を追求するNIKEにもリスペクト!今後もNIKEにしかできない特別なプログラムやイベントをNIKE HARAJUKUで開催し、地域を盛り上げてくれることを期待したい!

■Nike Harajuku(ナイキ原宿)
住所:東京都渋谷区神宮前1- 13-14 原宿クエスト1F
電話:03-6365-6453
営業時間: 10:00 - 21:00
トークの模様は@niketokyoアカウントにアーカイブされているのでチェック!
Text & Photo :Tomohisa Mochizuki
- マネージャー
- 望月トミー智久
tommy

























