潮が満ち引くように、水と絵具を流し込む
南青山5丁目・骨董通り沿いのOtherwise Gallery(アザワイズギャラリー)にて、美術作家 内田涼による個展「Tide pool」が、2026年5月1日(金)〜6月6日(土)まで開催される。
内田涼は、絵具の滴りや筆跡、日常の偶然性を手がかりに、複数の要素の関係性に焦点を当てた作品で知られる。多義図形や和製英語を取り入れるなど、知覚のゆらぎやズレに関心を寄せながら、イメージの解体にまつわる実践を行う。
本展のタイトル「Tide pool(潮だまり)」は、満ち引きする海によって岩場に取り残された水がつくる"小さな生態系"を指す。異なる環境から偶然集まったもの同士が距離を測りながら共存している、曖昧で不確かな気配——内田にとってこの現象は、幼少期に海辺で過ごした記憶と重なりながら、現在の制作における重要なイメージとなっている。
本展では、そうした偶然の重なりによって立ち上がるイメージの過程そのものを提示。完成されたかたちではなく、関係が生まれ続ける状態としての絵画、その現在地を示す新作群を披露する。
「真っ白のキャンバスにたっぷりの水と絵具を流し込むとき、私は繰り返す波であり、岩の窪みであり、蠢く生物であり、嬉々として見つめる観察者であり、どこまでも続く海である。その変容は、あらかじめ想定された何かを描き出すためではなく、不意をついた表出や、思わぬ出会いのために行われる。何度でも再演され、地と図が海と陸のように入れ替わる時を待っている。」(内田涼 ステートメントより抜粋)
内田は近年、イメージや感覚と協働するような姿勢へと徐々に変化し、偶然に生まれる要素を受け入れながら制作を展開してきた。絶えず風景が変化する表参道 / 原宿の街のように、留まらない流れの中を揺蕩うような作品群。焦りや期待を一時手放し、その満ち引きをただ静かに見つめてみてほしい。
■画像
1.《二(五)羽》/ acrylic on canvas / 1120x1621mm / 2025
2,3.清須市はるひ美術館展示風景
4.《ダイヤのケース(In case of diamond/diamond container)#2》acrylic on canvas /727x606mm / 2024
5.《海豚(iruka)#1》acrylic on canvas /455x380mm / 2024
6.《海豚(iruka)#2》acrylic on canvas /455x333mm /2024
■内田涼個展「Tide pool」
会期:2026年5月1日(金)〜6月6日(土)
開催場所:Otherwise Gallery
住所:東京都港区南青山5-7-17 小原流会館B1F
電話番号:03-3797-1507
開廊時間:12:00-19:00
休廊日:日・月・火曜日
作家在廊予定日:
5月1日(金)・2日(土)
■オープニングレセプション
開催日時:5月1日(金)18:00-20:00
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ワタリウム美術館B1Fのギャラリーでは、現代美術作家 平子雄一による個展「MADE-MAN」が開催中。"植物と人間のハイブリッドな存在"が、自然と人間の境界線を越境し、「自然へのフラットな眼差し」を思い起こさせてくれます。人間が植物によって"改良"されるとしたら——そんな、新たなアプローチによる新作群を見つめてみてください。
※敬称略
Text:Rumi Hasegawa
INFORMATION
南青山・Otherwise Galleryで 美術作家 内田涼による個展「Tide pool」が開催 "小さな生態系"が着想源
- 住所
- 東京都港区南青山5-7-17 小原流会館B1F
- 電話
- 03-3797-1507
- 営業時間
- 12:00-19:00
- 定休日
- 日・月・火曜日
- 開催期間
- 2026年5月1日(金)〜6月6日(土)
- 長谷川瑠美
外部ライター






























